初めて雪を見たのはいつだったのだろうか。
私は東京に生まれ育ったので、なかなか雪は降らない土地柄だった。
うっすらとした記憶だが、子供の頃、白い粉雪がヒラヒラとお庭を染めた日に、とても新鮮な感動を覚えた。
いったいこの白い、浮いていくように落下するものは、緑樹をベールのように薄化粧をしていくものは、なんなのだろう。
息が白くなるほど寒かったが、静寂につつまれながら、しばらくの間、身は浮遊していたと思う。
何かはわからないけど、人生初の雪は、寒さで震えるような身体感とともに、身体を一歩進めた。
そして今、考えてみれば、初めて感じる感動を求めて毎日稽古に勤しんでいると思う。
そうありたいと願っているし、そうでなければ身体はテコでも動きはしない
つまりここで扱っている稽古法は、初めて生まれてくる動きをみつめ、体験により身体を進めていくものだ。
個人教授も操法も然り。
丙午は激動の年になるといわれる。
おそらくそうなのであろう。
一回一回、稽古に参加していただき、あなたの貴重な時間を使わせていただくのであれば、初心を忘れず、初めての雪の感動を追い求め、新たな稽古法を創作しながら、身体を進めるべく、個人教授や操法をさせていただければと思っている。
そこに佳いと感じる躍動があり、長い間の停滞からまた進み出した身体はあっても、悔いや、筋書きはない。
2026/1/13 Sosuke.Imaeda